こんにちは、はみるのです。
小学2年生の秋(2学期)から小学3年生始まって少しするまで、ほぼ不登校になっていたHSCの気がある長女。
Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)の略で、生まれつきとても敏感な感覚や感受性を持った人(子供)たちのことを言います
サイト”これから…”より
最近ではなんと、ほとんど毎日学校へ行くことができています^^
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最初は保健室登校から始まり、次はクラスの授業に入って給食前に帰る。その後は2時間目、3時間目から行って終わり(5時間目or6時間目)までなど。
朝からぶっ通しで最後まで行ける日もでてきて、親としては「けっこういい調子…?」と、嬉しくて嬉しくて。
でも、ある日の朝
あのさ…えーっとさ…昨日は楽しかったけど…疲れたから…今日は保健室30分とかでもいい?
と、ものすごく言いにくそうに打ち明けてきた娘。
私はやっぱり次を、次をと求めてしまう気持ちがありました。せっかく行けていたのに…と。
でも、そこはぐっと、ぐっとこらえて
「いいよ^^」と言いました。
それは、私の中で【娘との小さな約束をちゃんと守ろう】と決めたから。
私が今この時期、いちばん大事だと感じていることです。
そう思うに至ったいきさつや努めていることなど、我が家と同じくお子さんの不登校で悩んでらっしゃる方にシェアしたいなと思います。
自分の言った言葉にちゃんと責任をもつ
数ヶ月のあいだ、完全不登校になってた娘がほぼ毎日学校へ行けるようになったのは、とても小さな一歩からでした。
”保健室登校10分から”がきっかけとなって、学校へ行くはずみがついたんです。
まさかこんな順調に再登校がかなうと思っていなかったので、正直わたしの心の中での浮かれようは相当なものでした。
(娘にプレッシャーを与えてしまわないようできるだけ抑えていましたが)
もしかしてこのまま毎日最初から最後まで学校へ通えるようになるのかも?!
という期待は、どうしてもあったんですよね。
そこで、娘が思いきって打ち明けてくれた少し休憩したいという思い。
私は「最近いいペースで行けてたやん。きっと(今日も)行ったらまた楽しかったってなるよ」という言葉が、喉まで出かかりました…!
でも、スモールステップから始めてみようとなった時に
- 「保健室10分からでいいよ」
- 「休みたいときには休んでいいよ」
- 「好きなように〇〇のペースでいいんだよ」
と、親である私の口が、娘に言ったんですよね。
それをやぶってしまったら、娘はどう思うんだろう?って。
『お母さんいつでも休んでいいって言ったけど、やっぱりしんどい時にしんどいって打ち明けても聞いてもらえないんだ…』
と、心を閉ざしてしまうかもしれない。
私がはじめ娘にかけた言葉はその時の本心だし、真剣な気持ち。でも、その約束を守らなかったら、これから私が娘にかける言葉はどんどん重みがなくなっていってしまいますよね。
まだ8歳の娘は「ああ言ってたのにお母さんが約束をやぶった」とはっきりと感じないかもしれないですが、
私への信頼は確実に減って、そこはかとない不安がムクムクわいてくると思います。
そうなると娘が安心できる土台なんて、なくなってしまう。
だから、大人が、親が「小さな約束をちゃんと守る」ということが、今の娘にはとりわけ必要だと今のわたしは思っているんです。
学校に行かせたいあまり親としての信用をなくしてた
小学2年生の不登校になり始めの頃の私は、その事実を受け入れられませんでした。
まさか自分の娘が不登校になるなんて。
なんでうちの子だけ?みんな行ってるのにって。
大した熱もないのに休むことを認めてしまったら、このままずっと続いてしまいそうでこわかったんだと思います。
私は娘の気持ちにまったく寄り添うことができていなかったので、娘の苦しい気持ちは行き場をなくしていました。
熱が出ないかと隠れて何度も体温をはかる。実際に熱も出たりする。
お腹が痛くなる。頭が痛くなることもある。
しんどいと言ってパジャマのままお布団にくるまったまま、家を出る時間が過ぎるまでねばる。
それしか手段がなくて、必死だったんでしょうね。
それでも私は「また今日も休んだ」という事実のみに落胆して、自分の落ち込みやイライラを隠そうともせずに娘と家での時間を過ごしていました。
形だけを気にするあまり、娘のことを本当にたくさん傷つけてきてしまったなと思います。
それから私も娘も本音でぶつかって、いっぱい泣いて、最近やっと少しずつほどけてきたところ。
今までたくさん娘を傷付けたことをなかったことにはできないけれど、せめてこれから少しでも挽回できたらいいな…って思ってるんです。
本音を受け止めてもらえることで安心がたまる
学校へ順調に行けるようになってくると、どうしても親には先を期待してしまう気持ちが出てきてしまいます。
だからこそ、自分への戒めとして娘に
いつでも保健室10分に戻っていいし、それも行きたくない時は行かなくていいからね。
お母さんどうしても次々って期待しちゃうけど、それでも○○ちゃんとのちっちゃい約束、絶対守るから安心してね。
と、改めて伝えました。
すると娘は「うん…^^」と嬉しそうにしていました。
本当にしんどいと言ったときには、ちゃんとお母さんが受け止めてくれるんだ。
じゃあ頑張ってへこたれてしまうことがあっても大丈夫なのかも?
といった安心が、娘の中に育ってくれるといいなぁ。
現に、娘の気持ちを尊重してがっつり授業に入らなかった日(保健室や別室、カウンセリングのみなど)があっても、次の日からもズルズル休んでしまうということはありません。
これが以前とは違うこと。
完全に不登校になる前くらいに、【途中(○時間目)から最後まで行けたけど、また休む】となっていたのと、全然ちがうなと感じてます。娘の納得度合いというか。
前は【お母さんが喜ぶから、しおれた気持ちに無理やりムチ打って行っていただけ】なんだなって今ではわかります。
もう同じことはくり返したくありません。
おわりに
以前の私は、「学校に行ってくれさえすればすべては解決するのに…!」と思っていました。
でも今は、娘が自分のしんどさにフタをせず、納得して楽しんでほしいと思っています。じゃなきゃ、意味がないから。
もちろんイライラすることもあるし、期待して落胆しちゃうこともたくさんある。完璧な母なんてムリだから。
そんな浮き沈みがあってもいいから、「小さな約束を守りたい」という気持ちがあることはせめて忘れないようしたいです。
娘の不登校をとおして、よく思うこと。
今ちゃんと向き合わないと、絶対にこじれる。将来一緒にカフェに言っておしゃべりできるような親子関係にはなれないって。それはいやだー!
信用してもらえるように、安心してもらえるように、私なりに頑張ってみますp(^_^)q
あっ、次女への「あとで〇〇してあげるからね」とかの小さな約束も、ちゃんと守るようにしよう。
それでは、また!
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HSC(とりわけ繊細な子供)への対応の仕方や、先生方へ娘の気質を説明するのにとても役にたちました。「そう!そうなの!」とうなずくことばかりで、繊細なのは娘だけじゃないんだということにとても救われます。
娘が不登校になってから「娘が学校へ行ってくれさえすれば解決するのに…」と悲劇のヒロインでしかなかった私の、考え方を変えるきっかけをくれた本。
子供は大人が想像するよりももっとギリギリのところまで追い詰められていて、一生懸命SOSを出してるものなんだということが、たくさんの事例で腑に落ちます。
子供の自信を高めてあげるって、本当はすごくシンプルなこと。
いつだって親に愛をもって見つめていてもらえたら、子供は安心して成長していけるんでしょうね。
頭ではわかっていてもすっごく難しい!でも、やればやるだけ目に見えて子供がイキイキしてくるのがわかる声がけ。細々とでもいいから、できるだけ続けていきたい。