HSC長女のキロク

③【HSC長女のキロク】急がばまわれ

こんにちは、はみるのです。

2年生(昨年)2学期から不登校になっていた長女。

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担任の先生が「最後の日、先生がただ一緒に過ごしたい」と心からの言葉を娘に伝えてくださったおかげで、2年生さいごの修了式だけ参加することができました。

それがすごく楽しかったようで、「3年生からは絶対に行く!」と春休みは大いに意気込んでいたんですが…

やっぱりそんないきなり順調にはいかず。

始業式だけ行けたものの、授業が始まってから結局1日も行けず1週間ほどたってしまいました。

3年生からは行く気満々だっただけに、親子でそれはそれはもう落ち込みました( ;  ; )

ですが、その後いままでとはちょっと違ったアプローチで、ものすごく久しぶりに授業復帰までこぎつけることができたんです…!

私や先生もですが、娘自身がそのことに一番驚いています。

当然これで完全に学校に行けるようになったというわけではありませんが、今回私にとって大きな気づきがあったので書き記しておきます。

完璧主義が足をすくませる

娘の気質として

  • 完璧主義
  • 0か100か

なところがあります。

なので、

  • 一度クラスに戻ったら、それを毎日維持しないといけない
  • 新学期に合わせてクラスに入りたいけど、「学校生活」というものにブランクがあるからハードルが高く動けない

といった風に、勝手に思い込んでしまってたんですよね。

私も娘の学校のことでこそ「そんなに気負わないでいいんだよ」と思えますが、

自分のこととなると先の先まで考えが広がって、不安から足が動かないなんてことがよくあるので娘の気持ちもよくわかりました。

いいの?ってくらいのスモールステップ

3年生からは行く気満々だっただけに、親子でそれはもう落ち込んで落ち込みました( ;  ; )

私も娘も泣きすぎて目がブックブク。期待が大きいほど落差がすごいんですよね…。

娘は二段ベッドにこもり、私は涙をダーダー流しながら洗濯物を干したりしていました。

でも、そんな私たちに新担任の先生、カウンセラーさん、保健室の先生が

「いきなり元通りなんて思わなくていいんだよ。
 保健室5分から試しに来てみない?
 それも嫌だって日はそれで全然いいしね^^」

と提案してくれました。

娘としては【授業に出席=復帰】というのが理想としてあったんですが、しょせん理想は理想。

授業に出ることが仮に10の地点だとして、気が重くて重くて結局足が動かないのなら1すら進めないんですよね。

だったら、「そんなこと意味あるの?」というほど小さく見えることでも、確実な1を踏み出せたらそれで万々歳じゃないかと。

不登校が長くなるほどに、娘も理想と現実のギャップに自己嫌悪をくり返していい加減こころが疲弊していたので

それなら「保健室に顔出すだけでも行ってみようかな…」って初めて本人から言ってきました。

いままで保健室登校をしぶっていた娘だったので、私は最初「え?!本当に?!」という気持ちでした。

とても大きな一歩に思えました。

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小さな一歩から大きな変化が

初日は本当に保健室10分だけ。

ついつい、もうちょっといけるんじゃない?なんなら教室行ってみる?とか言い出しそうになるけど、そこはぐっとこらえて。本当に10分だけ。

カウンセラーさんも、保健室の先生もすごく慎重で、娘への提案の言葉どおりにしてくれました。

そんな短時間でも、パーテーションの向こう側から他の生徒たちの会話やチャイムの音など学校の雰囲気が感じられて、娘は予想してた以上に嬉しかったそうです。

(娘は学校そのものは好きなんです)

そんな感じでしばらく保健室登校を続けてみようかなと、私は漠然と思っていました。

2回め保健室は10時頃に行って、そのまま中間休みまでいたんです。

すると、クラスの仲の良い友達が、保健室まで会いに来てくれました!

久しぶりだし、ビックリしたしで、娘は特におしゃべりはできませんでしたが、マスク越しでもわかるくらいずっとニッコニコ^^

娘だけじゃなくお友達も、本当に娘に会えたことが嬉しい!という感じで目がキラキラしていて、私はそれにものすごく感激してしまって…!( ; ; )なんていい子たちなの。。

学校からの帰り道、「今日は1日の中でひとつでも行動が起こせたんや、ってちょっと気持ちが楽」と娘は話していました。

その日、午後から次女を幼稚園までお迎えに行くのに、長女も連れて行ったんです。

(バス通園してる距離ですが、最近次女も甘えんぼでたまにお迎えをねだられます)

その道中で、長女のクラスのみんなが外を歩いてるのを見かけたんですよね。

そうだ、今日5〜6時間目が校区探検だから楽しみ!と話してたやつだねと娘と話しながら、みんなを遠目に眺めてました。

そんなこんなでお迎えを済ませ家に帰ってきたら、長女がいきなり「明日の時間割ってなんやろう?」って予定ファイルをひらきだしたんですよ。

え?え?どういうこと?

なんかやっぱりみんなと一緒に学校行きたいなって思った」と娘が…!

とはいってもね、と慎重にかまえていたら、次の日さっそく別室登校からはじまり、すぐにクラスの授業にも入るようになったんです!

なんと、この間は久しぶりに朝から6時間目までぶっ通しで行けました。

たった数日のものすごい変化に私も先生方たちもただただビックリ。反対に「ほんと無理はしないでいいからね」と心配するくらい。笑

娘の場合、ほんの少しの保健室登校が確実に動くきっかけになったんですよね。

何でも試す 合わなかったらまた考える

娘はクラスに戻るのではなく保健室登校を選ぶと、みんなとは自分は全然別物なんだというという現実が確定してしまう気がして嫌だったみたいです。

でも、そこを試しに1回行ってみるだけ行ってみようかな?となって。

それがこんなふうにゴロっと動き出すなんて。

娘自身も、まさか自分がこんなにすぐまた学校に行けるようになるとは思ってもみなかったと言ってました。

もちろん、あらゆる情報に過敏に反応して疲れる気質はそのままなので、これから順調に学校生活を続けていけるとは正直思っていません。

でも、そんなユラユラ揺れる学校生活でもいいと、今の私は思っています。

今日でゴールデンウィークも終わり。
今のところ娘は「明日も行きたい!」と言っています。

さて、どうなるかな。
どんな娘でも受け止めてあげたいな。

私だって揺れながらいけばいいんですよね。うん。

それではまた!

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とても参考になった本

HSC(とりわけ繊細な子供)への対応の仕方や、先生方へ娘の気質を説明するのにとても役にたちました。「そう!そうなの!」とうなずくことばかりで、繊細なのは娘だけじゃないんだということにとても救われます。

  

娘が不登校になってから「娘が学校へ行ってくれさえすれば解決するのに…」と悲劇のヒロインでしかなかった私の、考え方を変えるきっかけをくれた本。
子供は大人が想像するよりももっとギリギリのところまで追い詰められていて、一生懸命SOSを出してるものなんだということが、たくさんの事例で腑に落ちます。

  

子供の自信を高めてあげるって、本当はすごくシンプルなこと。
いつだって親に愛をもって見つめていてもらえたら、子供は安心して成長していけるんでしょうね。
頭ではわかっていてもすっごく難しい!でも、やればやるだけ目に見えて子供がイキイキしてくるのがわかる声がけ。細々とでもいいから、できるだけ続けていきたい。

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