こんにちは、はみるのです。
前回、小学校の登校に苦戦している長女について書きました。
で、ゴールデンウィーク明け。
前日は「明日学校へ行く!」と準備もしっかりしていた長女。
自分でちゃんと早起きして、朝ごはんも着替えもスムーズに済ませました。
でも、どんどん顔がこわばり目を潤ませて、ずっと何か言いたげにしてたんですよね。(母ちゃんは昨日から微妙な兆しに気づいてた)
で、結果はというと、、、
5時間授業のうちの5時間目だけ、行ってきました。
学校へなかなか行けなくなってから半年ほどたちますが、午後から授業に参加したのは初めてのこと。
今までは、みんなからしたら頑張ってもう1日が終わろうとしてるところに、ぽっと自分が参加するなんて、とてもとてもという感じだったので。
「いちおう聞いとくけど、午前の途中から行ったり、クラスでの授業が無理なら別室登校して先生と課題をやるっていうのはなしな感じ?」
と聞いたら、やっぱり「5時間目だけがいい」と。
行きにくいのに5時間目だけでも出席した理由は、クラスの係決めの日だったから。娘の中ではちゃんと係活動に参加したいという思いがあるんですよね。
自分の考えをちゃんと伝えてくれたことはすごく嬉しかったんですが、同時にこんな不安がムクムクと湧いてきました。
5時間目だけくるなんてズルい、と思われないかな…。
実際に言われたことはないですが、不登校関連でネット検索してると
- 不登校はただの甘え
- 遅刻や早退ばっかりで楽してる
- ちょっと来ただけで褒められてズルい
といった声を見かけることがよくあり、そのたびに心が痛みます…。
実際に我が家の長女は、学校へ行けてない間ラクをしていたのでしょうか?
正論でどうにかなるならもうとっくに解決してる
ズルいと思われてたらどうしよう…と言いながら、私も「甘えなんじゃないか?」「怠けてるんじゃないか?」って何度も思ってきました。
それこそ娘に対して
「しんどいのはみんなも一緒やん」
「頑張ってみんな行ってるのに何で行けないの?」
とひどい言葉を投げかけたこともあるし、半ば無理やり手を引っ張って連れていこうことしたこともあります。(今思えば、娘の心の状態から目を背けていたんだと思います)
「外へ働きに行ってるお母さんだったら、こんな風に休ませてあげられないよ?」とも。
でも、正論・根性論をふりかざしたところで、どうにもならなかったんですよね。
娘が表面上どれだけ頑張ろうとしても、朝になればハラハラと涙が流れて止まらないし、本当に微熱も続くし、お腹も下す。
そんな娘を無理やり校門へ押し込んでくる、なんてことはやっぱりできません。想像するのと、生身の人間を前にするのとでは全然違います。
娘自身もよくわかってない、コントロールしきれない心の奥からの必死のSOS。
さすがに私も認めざるを得ませんでした。
娘はみんながうらやましくて仕方がない
娘からしたら、ちゃんと学校へ行くことができているみんながうらやましくて仕方ありません。
「どうしたらみんなみたいになれるの?」
「私ってバカで悪い子なんだ」
「みんなに迷惑しかかけてない」
と、どれほど自己嫌悪をくり返してきたことか…。(今これ書いてても泣きそう…)
不登校でもいろんな子がいるかもしれないですが、少なくとも娘は学校に行かずに楽をしているなんて、とんでもないという感じです。
行けたらどんなにいいだろう、というのが親子共通のきもち。
私も娘も人に迷惑かけるのを、極度にこわがってしまう性格です。(私の影響なんかな?)
- 行ったり行かなかったりで先生やお友達を翻弄するのが申し訳ない
- プリント類を持ってきてもらうのが申し訳ない(なるべくこちらから取りにいくようにしてる)
- 待ってるからねと言ってくれてるのにそれに答えられないのが申し訳ない
自己嫌悪のループ。
ほんと我が家の空気、悲惨な感じでした。
正直いって今もまだ申し訳ない気持ちは消えないけど、自分責めをくり返してても何もよくならないのが事実。
それなら、自分たちなりに壁にあたまをぶつけながらコツコツ進むしかないんだ…と、半年以上悩み抜いて思いいたったんですよね。
当たり前には物差しがない みんな頑張ってる
休んだり、保健室登校したり、数時間だけ授業に出たりすることをズルいって思う子も出てくるだろうと思います。
それは何もおかしなことじゃないし、仕方がないこと。
とはいえ、やっぱり親としてはこわいなというのが正直なところ。娘が直接言われたりでもしたら…。
でも、それだけ頑張って行っているからこそ、不公平でズルいと言いたくなるんだろうなと思うんですよね。
だからもしまわりで不登校の子がいて、ズルくない?という話になったら
「学校に毎日いけてるのは当たり前じゃないんだよ。だからあなた毎日すっごく頑張って行ってるんだよね。本当にえらいと思うよ。」
って、褒めてあげてほしいなって思いました。
担任の先生はたぶんみんなの前で娘のことを、「〇〇さんもお家で頑張っています」といったニュアンスで何度も伝えてくださってると思います。
それは本当にありがたいこと。
でも、来ている生徒たちのこともたくさんたくさん声に出して褒めてあげてほしいなって思います。
娘が不登校になるまで、私もまったく気づいていませんでした。
毎日学校や幼稚園、保育園へ行けてるのが当たり前ではないんだということ。
これは兄弟に不登校の子がいる場合もですね。
我が家の次女も頑張って幼稚園に毎日行ってるんだよなぁ…。もっと声に出して褒めてあげようと思います。
私は娘の精一杯のがんばりを見守りたい
娘が学校へ行けなくなって初めて知ったこと、他にもたくさんあります。
小学校生活って、大人が思ってるよりずっと大変。
娘は心の休憩が必要でしたが、今ちゃんと学校に通っている子たちも毎日本当に頑張ってるんですよね。だからどちらも褒められるべき。
誰かにとっての当たり前が、誰かにとっての当たり前とは限らない。物差しで計れないもの。
だから私は、学校に行けていなくても、日々小さな心でパンパンに苦しんで考えてる娘を、認めて褒めてあげたいなと思います。
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HSC(とりわけ繊細な子供)への対応の仕方や、先生方へ娘の気質を説明するのにとても役にたちました。「そう!そうなの!」とうなずくことばかりで、繊細なのは娘だけじゃないんだということにとても救われます。
娘が不登校になってから「娘が学校へ行ってくれさえすれば解決するのに…」と悲劇のヒロインでしかなかった私の、考え方を変えるきっかけをくれた本。
子供は大人が想像するよりももっとギリギリのところまで追い詰められていて、一生懸命SOSを出してるものなんだということが、たくさんの事例で腑に落ちます。
子供の自信を高めてあげるって、本当はすごくシンプルなこと。
いつだって親に愛をもって見つめていてもらえたら、子供は安心して成長していけるんでしょうね。
頭ではわかっていてもすっごく難しい!でも、やればやるだけ目に見えて子供がイキイキしてくるのがわかる声がけ。細々とでもいいから、できるだけ続けていきたい。
はみるのさんのお考え、多くの方が共感するのではないかな。こんなの見つけました~。↓
https://note.com/miho_asakura/n/na476ad864043?magazine_key=m28cccd99ba3b
>とこたんさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
私もフリースクールなどたくさん調べました。
うちの娘には今のところ必要ないとなったんですが、いろんな形で頑張っていらっしゃる方がいるんですね!
場所がどこであれ、子供たちがほっとできる場所があるのは大切なことですね。